私たちは1982年の設立以来、支援くださる皆様のお声をできるだけ活動に反映させながら、多くの方々の善意を100%途上国の貧しい人々に届けたいという思いで運営してきました。 その間、試行錯誤の連続でしたが、少しでも善意の押し付けにならないような真の国際協力を目指し、同じ地球上に住む人間の当然の行為として、共に生き、共に喜び合える温かな心の交流を求めてまいりました。 人は誰でもこの世に生まれて幸せに生きる権利を与えられています。ところが多くの人々は様々な問題を抱えているために苦しみから逃れられないでいるのではないでしょうか。 国際エンゼル協会は、ボランティア活動を通して途上国の諸問題の解決に取り組んでいくと同時に、日本人として途上国の貧しさを云々するよりも、私たちの心の貧しさこそが問題であり、それを改善していくために途上国の人々と互いに助け合い、共に生きることを学びながら、私たち自身のライフスタイルを根本的に見直していきたいと考えています。 そして私たちが、高度経済成長とともに失ってしまった人への思いやり、分かち合いの心を取り戻していきたいと思っています。21世紀には、あらゆる組織や宗教、国家や民族を超えて人々が喜びや痛みを分かち合い、手をつなぎあう日の来ることを夢見ています。 そのためにも、次代を担う青少年の健全育成にはこれまで以上に力を入れていくつもりです。 今後とも、皆様方のご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 川村 百合子 |