奨学生からの便り ー2022年3月
私は国際エンゼル協会との出会いに心から感謝しています。自分の言葉で皆様にお礼を伝えることができることを嬉しく思います。
私はガジプール県の中でも特に田舎の方の皆が貧しい生活をしている地域で生まれました。私の家族は両親と兄弟2人でしたが、他にも数世帯が共同で暮らす家で生活していました。
その生活は経済的にとても苦しく、毎日を生きていくだけで精一杯でした。もちろん学校通って勉強するために必要なお金も満足にありませんでした。
それでも6年生まで進学した時に、当時の学校の先生から国際エンゼル協会の奨学金がある事を聞きました。申請の結果奨学金をいただけることになり、そのおかげで勉強に必要な文房具など購入することができました。
また奨学金をいただくときに開催されるプログラムでは、現地責任者のアジズル・バリ氏より様々なお話を聞かせていただきました。特に日本の文化や物事への取り組み方はとても興味深く、勉強になりました。
そのあともSSC試験、HSC試験の試験料も支援していただき、HSC試験では5.00/5.00(満点評価)の成績を収めることができました。その結果、バングラデシュで難関とされているジャガナート大学に入学することが出来、そこでも4年間国際エンゼル協会奨学金をいただいていました。
そのおかげでアルバイトもそこそこに、勉強に集中することができました。大学卒業後は大学院に行きました。結果6年生から大学院を卒業するまでの実に12年間もの間、皆様のご支援をいただきました。
私は今、国立大学の教師として働いています。生活するだけで精一杯だった幼少時代、皆様に支えられ勉強に励むことができた学生時代、その時の経験が今の自分を支えてくれています。どんな困難に阻まれてもくじけることはありません。
私を支えて下さった国際エンゼル協会の皆様に、どのような言葉を使ってもこの感謝をの思いを伝えきれることはないくらい、たくさんの感謝の気持ちであふれています。
素晴らしい活動を続けている日本の皆様方、そしてその素晴らしい方々を私達の支援に導いて下さった川村百合子様、本当にありがとうございます。皆様に支えられ、夢に向かって一直線に頑張って来たあの頃を、私は生涯忘れることはないでしょう。