バングラデシュ責任者アジズル・バリよりメッセージ 〜愛は海を越えて
2020年、国際エンゼル協会のバングラデシュ支援は35年を迎えることができました。私が22歳の時に前代表の川村百合子さん、そして国際エンゼル協会の皆さんと出会ったことがまるで昨日のことのようです。
あれから月日は流れ、私達が育んできた種は大きな木となりました。1986年に初めに預かった子ども達は今では人の親になり、社会で活躍しています。私達のプロジェクトで研修を受けた人達も社会で活躍し、また奨学生達も卒業後様々な仕事に就き、自分達の夢を叶えています。
バングラデシュは1971年に独立を果たしました。当時、人口は多く教育は行き届いていませんでした。川村さんがバングラデシュに初めて訪れた時、「戦後の日本に似ているこの国に教育が行き届けば、きっと発展していける」と感じられたそうです。
「野菜などの食べ物はすぐに育ちますが教育は時間がかかります。しかし、教育は社会や国家の形成にとってとても大事なものです」と、子ども達やお母さん方に伝えてくれました。
1986年にエンゼルの皆さんのご協力でバングラデシュの活動が始まり、当初はダッカの小さなアパートから始まったエンゼルホームもガジプール県の広大な敷地に建物が建ち、その後図書館やクリニック、女性の為の職業訓練所などもできていきました。
また、カパシアの農村部では女性のための識字教室や学校へトイレや井戸も作っていただきました。良い環境で子ども達が勉強できるよう学校校舎や図書館も建設していただきました。
国際エンゼル協会の活動は「人を育てる」活動だと思います。この35年間続いた皆さんの愛の力はバングラデシュの社会の発展に大きく貢献していただいています。エンゼルの皆様には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いします。
アジズル・バリ