新年明けましておめでとうございます
新年おめでとうございます。
いつも当協会にご支援ご協力を下さいましてありがとうございます。
さて、今年はバングラデシュがパキスタンから独立して50年になります。今から38年前にバングラデシュを初めて訪れた前代表の川村百合子は、戦後の日本と同じ光景を目にしたと言っていました。そして、温厚で真面目な現地の人達に触れて、この国に教育が行き届いたらきっとこの国は発展すると確信を持ったそうです。物やお金を送るよりも子どもの教育にと日本中の人達に呼びかけてきました。
今、行くたびに変わっていくバングラデシュの様子に確かな発展を感じます。30年前、私が初めてバングラデシュに行った時驚いたのは、ほとんど女性の姿は見えず、店員も男性、道行く人も男性ばかりでした。女性の姿が見えないのは何故かと現地の人に尋ねると、宗教的なことだけでなく女性が外で働く仕事もないし、字を読める人も少なくお金の計算も出来ないのでどうしても男性が買い物することになっていると言われました。
あれから30年たった今、ダッカには大きなビルが建ちスーパーマーケットも出来て女性達が買い物かごを持って自由に買い物をしています。道路には縫製工場に行く女性達でしょうか、色鮮やかなサロアカミスを着て賑やかに歩いています。私達がずっと続けてきた学生への奨学金の供与や女性の為の識字教室がこの国の発展に役に立っているのではないかと思うのです。バングラデシュの人口の55パーセントが16歳から20歳、それに比べて日本では人口の1/4が65歳以上です。バングラデシュに行くと元気をもらうのは若い人が多いからなのでしょう。まだまだ可能性のある国です。
昨年は新型コロナウイルスによって世界中の国が打撃を受けています。バングラデシュも大きな打撃を受けていますが、若い人達が知恵を出し合ってこれからも発展へ導いていくことを願い、私達も変わらず支援していきたいと思っています。
日本でも感染の流行が続いていますが、皆様も感染予防と体調管理に気をつけられてどうぞご自愛ください。今年もよろしくお願いいたします。
代表理事 東村 眞理子