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記念プログラム挨拶 元DCEF奨学生ジョイデブ・ゴライ氏

2016年12月21日

みなさんこんにちは。そして遠く日本にいらっしゃるエンゼルのみなさん、こんにちは。国際エンゼル協会のバングラデシュ支援30周年を祝う今日、私の頭の中には川村さんへの感謝、そして日本のボランティアの皆さんへの感謝の気持ちで一杯です。

日本で1982年に始まったボランティアの輪はやがて海を越え、私達の国バングラデシュでたくさんの人々の為に支援の手を差し伸べて下さいました。世界平和の為に働いたマザーテレサやマハトマ・ガンジー、マーティン・ルーサー・キングやネルソン・マンデラ。彼らは亡くなってからも、いつまでも人の心の中に生きています。同じく、私達の心の中では川村さんがいつまでも生き続けています。人は歳を重ねることで生きています。しかしその歳を重ねる中で行った事によって、亡くなった後もいつまでも人の心の中で生き続けていく事ができるのだと思います。

私が農村から出て来てダッカ大学に入学した時、町の事は何も知りませんでした。親の経済的事情も悪く、大変困っていました。そんな時にエンゼル協会の事を知り、2005年から2010年まで奨学金をいただける事になりました。あの時の奨学金は金銭的な助けだけでなく、諦めずに勉強を続ける為の精神的な励ましになってくれました。

奨学金プログラムの時にバリさんから「第二次世界大戦後、日本は経済的に困っていたが皆に教育が行き渡ることで日本は自立することができた。資源はなくても、人という資源が国づくりに大きな役割を果たしたのだ」と教わりました。その話を聞いて、私は大学の先生になって生徒達に国づくりの事や夢の大切さを伝えたいと思いました。

今その夢が叶い、チッタゴン大学で社会学の先生をしています。エンゼルの奨学金は私の人生に大きな道を開いてくれました。本当に心から感謝しております。ありがとうございました。

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ジョイデブ・ゴライ氏(チッタゴン大学社会学部助教授)

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