第204回「DCEF奨学生の集い」が開催されました
10月30日、バングラデシュのエンゼルホーム内のホールで、DCEF(発展途上国教育基金)の奨学金を受けている学生の集いが開催されました。今回は中学生約250名対象に行われました。
日本からスタディツアーで訪れていた東村眞理子代表のあいさつで始まり、大内隆氏、ノートルダムカレッジの校長BENJAMIN COSTA氏と現地責任者アジズル・バリによる学生達に向けての励ましの言葉がありました。
また、2人の学生代表が感謝の言葉を述べました。
東村眞理子代表から奨学金を受け取る奨学生
<ニパ・モナリザさん>
私は、来年2月にS.S.C(中学卒業資格試験)を受験します。現在、私の父は縫製工場で働いており、家族は両親と妹の4人暮らしです。
私が6年生の時、家庭が経済的に苦しくなり、私は学校を続けられるかどうか、とても不安になりました。その時、国際エンゼル協会の奨学金制度のことを知り、奨学金を受けられることになりました。それは、奨学金の援助だけにとどまらず、集会のたびに、社会の役に立つ人間になることの大切さやゴミの扱いなど身の回りでできる環境保護といったアドバイスがいただけ、心強く勉学に励むことができます。
私達は今、皆さんに何もお返しすることはできませんが、大人になって社会のために大いに役に立ちたいと思います。バングラデシュの未来のために、貧しい人達や学生達を少しでも助けてあげたいと思います。
国際エンゼル協会を創立された方や多くの日本のお母さん達が、長い間バングラデシュの学生達のために援助下さっていることに心から感謝いたします。
ニパ・モナリザさん(ハティマラ中学校10年生)
<マハタブ・ウディン君>
私はガジプール県カパシア村の出身です。2004年に私の父が亡くなってから、5人家族の私達は経済的にとても苦しくなり、私は勉強を続けていくことが困難な状況に追い込まれました。そんな家族を助けるために姉が働き始め、苦労して私にSSC試験(中学卒業資格試験)を受けさせてくれました。
高校に進んだ私は、先生の紹介で国際エンゼル協会の奨学金を受けることができ、2007年に無事卒業することができました。そして、大学生になった今も奨学金をいただいて、安心して勉強を続けることができています。
遠い日本から、川村百合子さんの願いを受け継いだ多くのお母さん達が私達のために奨学金を送って下さっていることに心から感謝いたします。私も大人になったら、少しでもバングラデシュの社会のために恩返しのできる人間になりたいと思います。ありがとうございました。
マハタブ・ウディン君(バワルボッドレアロム大学1年生)
真剣な表情でスピーチに耳を傾ける奨学生達