第29回バングラデシュ・ワークキャンプレポート
ワークキャンプレポート (8/9〜17)
きらきら輝く子ども達の瞳に魅せられて
8月9日に関西空港を出発し、バングラデシュで充実した7日間を過ごした大学生と社会人の参加者達。バングラデシュに着いた時は、あまりの暑さと激しい車の往来に驚きの表情を見せた彼らでしたが、人々の明るさや人懐こい笑顔に接し、すぐに打ち解けて、現地の人々と協力しトイレを作りあげました。様々な体験を通し、日本とは違う文化や習慣にとまどいながらも何事も体当たりで挑戦しました。
根気の必要なレンガを積む作業
ガジプール県のバション村にあるバション・タイズウディン中学校では、225名の生徒数に対して使用できるトイレが1基しかなく、男女兼用となっていました。そこで、女生徒が安心して学校に通えるようにと女子用のトイレを作ることになりました。
作業では、初日から大雨に見舞われ日程が変更になりました。また、土が驚くほど堅く、深さ4mの堆積用の穴掘りに苦労しましたが、エンゼルホームの子ども達や職人さんに手伝ってもらい、最終日には立派なトイレが完成しました。
完成したトイレの前で
YURIKOエンゼルスクールの幼稚園から3年生までのクラスの授業に参加しました。「糸電話」や「ビュンビュンごま」など日本の遊びを伝えて生徒達と一緒に作りましたが、どのクラスの生徒達も目を輝かせて楽しそうに取り組んでいました。
折り紙でハートを作って喜ぶ生徒達
文化交流会では、参加者達がハンドベルを演奏し、最後はエンゼルホームの子ども達がハンドベルに合わせてバングラデシュの歌を歌いました。
子ども達と共に過ごすうちに互いの言葉や習慣を越えて、心と心が通い合い、参加者それぞれが何かを得てくれたと思えるワークキャンプでした。
交流会で一人ひとりの名前を書いた紙を子ども達にプレゼント
<参加者の感想〜思い出ノートより>
日本で見た写真に写っていたバングラデシュの子ども達の目の輝きを、自分の目で確かめたくて、この地に足を踏み入れました。子ども達の笑顔や、歌や絵、踊りの中にキラキラ光る不思議なものを感じました。エンゼルホームの子ども達は、親と過ごす時間が短いにも関わらず、元気な姿をいつも見せてくれます。日本では感じることが出来なかったその目の輝きに吸い込まれていくようでした。私も日本に帰ったらこんな素敵な目を持つ女性でいたいと思います。
また、トイレ作りに参加して、職人さんの技術の凄さに驚くとともに、みんなと何かを成し遂げる大切さを思い出した気がしました。
今年大学を卒業し、新社会人になった私ですが、これからの人生で大変なことがあっても、きっと子ども達のことを思い出して頑張れると思います。きらきらダイヤモンドの目を持つ子ども達へ『ありがとう!』 (M.K)