第28回ワークキャンプレポート 8/8〜19
〜バングラデシュでトイレ作りを体験〜
8月8日〜19日にワークキャンプが開催され、現地の人々と協力しながら、バングラデシュの学校に不足しているトイレ作りを行いました。また農村訪問や子供達との交流会など、様々なプログラムを通して現地の人々との友好を深め、参加者達は心に残るたくさんの思い出を胸に元気に帰国しました。
中学校でのトイレ作り
ガジプール県コナバリ村にあるエンゼルホームから車で30分くらいのところにあるアクリチャラ・ハイスクールでは600人以上の生徒が通い、今あるトイレでは数が足りずに困っているとのことから、今回新たに設置することになりました。
こつこつレンガを積み上げていきます
完成したトイレ
新しいトイレに喜ぶ生徒達
トイレ作りには、毎回エンゼルホームの子供達とスタッフが手伝いに来てくれ、作業は順調に進みました。ところが穴掘り作業が後半にさしかかる頃、大量の雨水が流れ込み2mほど掘ったところで完全に穴が埋まってしまいました。完成を諦めかけていたところに、この中学校の男子生徒二人が穴の中に入って水を汲み出し、最後まで掘り続けてくれました。おかげで無事に工事を終えることができ、作業が終わった日には全校生徒が集まって竣工式が行われ、共に喜び合いました。
カパシア村訪問
カパシア村にあるイドガーハイスクールを訪問し、中学生達と交流会を行いました。この日は祭日で学校が休みだったにもかかわらず、たくさんの学生が集まり私たちを歓迎してくれました。彼らから日本に関する様々な質問が出て、私達が返答に困るような事柄もあり、その関心の高さに驚かされました。たとえば「千手観音という仏像は日本のどこのお寺にありますか?」「日本がここまで経済発展した一番の理由はなんですか?」等など、日本に対する興味は尽きないようでした。
カパシア村で中学生と交流
奨学金を渡している学生の家を訪問
国際エンゼル協会が奨学金を渡して教育援助を行っているカパシア村の中学生の家を訪ね、質素な暮らしの中、夢を持って一生懸命に勉強している学生達の話しを聞きました。また、ノクシカタ刺繍をしている気さくな村の女性達や、識字教室で真剣に字を学ぶお母さん方の明るく前向きな様子に参加達は学ぶことの大切さを感じました。
<子供達との交流>
文化交流会では、ベンガル語による日本の昔話「はなさかじいさん」をプロジェクターで大スクリーンに上映。また、バングラデシュ滞在中に撮った写真をスライドショーで映し、子供達と楽しく過ごした時間をふり返って観ることができました。今回、子供達と遊ぶ機会が多く、すっかり仲良くなって別れを惜しんで涙する参加者もあり、彼らににとって忘れることのできない貴重な体験となったことでしょう。ワークキャンプが若者に与える意義を改めて感じることができ、大きな手ごたえのある旅となりました。これを励みに来年はさらに多くの参加者を募り、開催する予定です。
(レポート:加藤圭二)
エンゼルホームの子供達から歓迎を受けて
エンゼルホームの男の子達に日本語を教える参加者
子供達とはすっかり仲良しに