バングラデシュ・サイクロン被災者支援報告
サイクロンで倒壊した校舎が新しく生まれ変わりました
バインチャトキセカンダリー中学校竣工式
2008年5月17日
昨年11月15日、バングラデシュ南部をサイクロン「シドル」が襲い、多大な被害をもたらしました。急ぎ日本人スタッフが緊急援助と被害状況の調査のために被災地を訪れた際、バングラデシュ南部ボルゴナ県パタルガタ市にあるカクチラ村バインチャトキセカンダリー中学校の校舎が大きな被害に遭い、そこに通うたくさんの生徒が自分たちの将来に不安を抱いていることを知り、学校校舎の再建を約束しました。
倒壊したバインチャトキセカンダリー中学校の校舎(2007年12月撮影)
帰国後、早速本協会ではバングラデシュ・サイクロン救援募金への協力を広く呼びかけました。そして今年3月末までに富山県の「滑川市民の会」の皆様をはじめ、財団法人「茨城県国際交流協会」様、その他多くの皆さんから義援金が寄せられました。
工事途中の同中学校校舎(2008年4月撮影)
多くの皆様方からの協力によって、今年5月初めに新校舎の建設工事が終わり、5月17日に国際エンゼル協会現地責任者ら多数の関係者が参加して竣工式を行いました。
完成した真新しい校舎(5月撮影)
竣工式で新校舎完成を喜ぶ学校関係者と学生達
席上、同校のハルン・ロシッド校長は何度も日本の皆さんに感謝の意を述べておられました。
また、全校生徒を代表して御礼の言葉を述べた10年生のミジャヌル・ロフマン君とナヒダ・スルタナさんは、
「私たちはあの日私たちの村を襲ったサイクロンの悲しみを今でも覚えています。そのとき友達12名が犠牲になりました。また校舎も壊れ、私たちはもう2度と学校に通うことが出来ないのでは、もう友だちや先生とも会えないのではと思っていました。そんな暗い悲しみも今日で終わりです。日本の皆さんの助けによってこんなきれいな校舎、机、いすがそろいました。本当に日本の皆さんに感謝あるのみです。ありがとうございました」と全身で喜びを表していました。
サイクロン被災者支援募金にご協力くださった多くの方々に感謝申し上げます。
●皆様から集まったサイクロン義援金の総額・・・ 2,760,606円
ご協力ありがとうございました。