バングラデシュ・サイクロン被害の支援活動報告
2007年11月15日深夜、風速67m/sの暴風雨を伴うサイクロン「シドル」がバングラデシュ南部を襲いました。その犠牲者は約3,500名を越え、多くの行方不明者も出ています。
国際エンゼル協会では現地事務所を拠点に被災者への支援活動を行っていますが、12月26日にバングラデシュの南方にあるボルゴナ県パタルガタ市カクチラ村に、現地事務所スタッフと事務所長の前田泰宏が訪れ救援活動を行いました。
今回訪問したバングラデシュ南部のボルゴナ県
高波によって倒壊した中学校の校舎
サイクロンで全壊した家
この村のバインチャトキ中学校では、サイクロンによって学校校舎が倒壊してしまいました。幸い生徒達で亡くなった人はいなかったのですが、学用品や衣服のほとんどは高波に流されてしまったそうです。当協会ではこの壊れた学校校舎を再建することを決めましたが、まずは生徒達に衣服が必要とのことで、250着の制服を寄附しました。
寄附された制服を着て喜ぶ中学生達
屋根が吹き飛んだ校舎
高波が襲ってきた高さを示す教師
また、次に訪れたバインチョトキ セカンダリースクールのある村では156人の方が亡くなられ、そのうち12名の生徒が亡くなったそうです。この学校は大きな川からほんの100mほどしか離れて無く、ダッカからの客船が着く場所に位置しており、そこの部分だけ土手が低くなっていたためサイクロンによって起こった高波がまともに村に流れ込み被害を大きくしたようでした。
強風で倒された家
サイクロンによる高波で多くの犠牲者を出した村
瓦礫から作った家に住む家族
当協会では11月15日以降、多くの方々より緊急救援募金のご協力をいただき、また各地で行われた年末街頭募金でもたくさんの義捐金が集まってきております。バングラデシュも今、冬の季節に入り寒さが厳しくなるため衣類などの配布、また壊れた学校校舎の再建など、今後もサイクロンで被害のあった地域への支援活動を続けていきますので、皆様のご支援ご協力をどうぞよろしくお願い致します。
義援金の振り込み先はこちらです
郵便振替口座 : 01130−1−59586
口座名 : 特定非営利活動法人 国際エンゼル協会
※ 振込用紙の通信欄に「サイクロン」と明記して下さい
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします