バングラデシュ・カマルガオン中学校新校舎が完成しました
「甲南女子世界子ども基金クローバー会」からのご寄付により工事が行われていたバングラデシュ・ガジプール県カパシア郡カマルガオン村のカマルガオン中学校の校舎がこのたび完成し、4月20日に竣工式が行われました。
新校舎の完成に子供も大人も村をあげて大喜び
昨年11月下旬より始まった工事は順調に進み、生徒たちや保護者、教師らが完成を心待ちにしていました。以前の校舎は土壁で老朽化も激しく屋根には穴があいて雨漏りがしていましたが、コンクリートで作ったこの校舎だとどんなに雨が降っても大丈夫です。
きれいな白壁の新校舎
5教室、平屋建ての真新しい校舎の完成を祝い、この日はたくさんの関係者らが集まり盛大に竣工式が行われました。生徒たちは“WELCOME”と書いたボード高々と掲げて、日本からの式典参列者を歓迎し、学校運営委員会の代表や校長、生徒代表らが次々にあいさつをし、感謝を述べました。
“WELCOME”と書かれたボードを掲げての歓迎
式典に出席した国際エンゼル協会の東村眞理子代表は「この新しい校舎を建てるために寄付をしてくださったのは、皆さんとそんなに年が変わらない甲南女子の学生さんたちです。彼女達は自分達の力で世の中に貢献したい、途上国の人たちのために役に立ちたいと考え、バングラデシュの人達がもっとたくさん学校へ通えるようにと募金活動を始めました。毎月一回募金箱を持って回り、卒業生や保護者の方々にも協力してもらい、4年もかかってやっと学校建設が実現したのです。
学校長より記念の盾が贈られる
決してお金がたくさんあったからではなく、自分達のお小遣いを節約してこの学校のために募金してくださったのです。そんな日本の女学生たちの真心がいっぱい集まってできたこの美しい校舎で学ぶ皆さんは本当に幸せだと思います。どうかその真心を忘れずにしっかりと勉強して下さい。そして皆さんも誰かの役に立てる人になって下さい。ひとり一人の力は小さくてもみんなが人のために心をかけることによってやがて世界を変えることができるのです。そして、いつもきれいな環境で気持ちよく勉強できるようお掃除と整理整頓を心がけて校舎を大切に使ってください。皆さんの健康とこれからの発展を祈っています」とスピーチしました。
新しい机とイスも寄付されました
バングラデシュでは地方へ行くとまだまだ教育環境の整備ができていなくて、こうして学校校舎が建設されていくことで子供達の未来が明るいものとなっていきます。念願だった新しい校舎の完成に村中の人々が心から感謝の気持ちを表わし、ご協力くださった日本の皆様にどうぞよろしくお伝え下さいと口々に述べていました。