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素朴な人々との出会いに新鮮な感動 〜バングラデシュ・スタディツアー報告

2007年05月18日

バングラデシュ・スタディツアーレポート (4/28〜5/5)

 海外旅行の経験豊富な参加者から、今回海外は初めてという方まで、そして年齢は16歳から84歳のお元気なご婦人まで実にバラエティーに富んだ皆さんが参加されてのスタディツアー。経由地バンコクで一泊した一行8名は無事ダッカに到着、そこから迎えのマイクロバスに乗り、エンゼルホームの門をくぐると、そこには可愛い笑顔の子供たちや研修生、そしてスタッフたちが温かく出迎えてくれました。


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 エンゼルホームに到着すると花束で出迎え

 
エンゼルホーム滞在2日目は、子供たちの登校にあわせてYURIKO エンゼルスクールの授業参観を行いました。ホームを子供たちと手をつないで出発した皆さんは、校舎の美しく立派な景観に驚きながら、整然と行われる朝礼に参加。農業研修センターの事務所での朝食に出された絞り立ての牛乳に「うまい!」と感嘆の声が聞かれました。
 この後、早速授業参観で各教室を回り、子供たちのノートを覗き込んだり、先生や子供たちに質問したり、黒板に書かれた計算式を一緒になって考えたりと、皆さん熱心に見て回っていました。


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      子供達と手をつないで登校


 農業研修センター見学では、牛の乳搾りやオクラの種まき、鶏の卵採りなどを気温35度の炎天下で体験しました。労働の後には、時折吹いてくる風に心地良さを感じながら木陰で甘いスイカをご馳走になりました。


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 農業研修センターでオクラの種まき体験


 3日目は、前日の夕方に出来上がってきた民族衣装のサロワ・カミスを女性陣全員が着て朝9時にホームを出発。カパシアのアムライド村の識字教室見学と奨学生の家の訪問に出かけました。途中、医療NPO・POSAの有志の支援で建設中の学校を訪問したり、カパシア職業専門学校の建設予定地での鍬入れ式(地鎮祭)を行いました。


 アムライド村では識字教室とノクシカタ刺繍をしている女性の家を訪問。識字教室では30名ほどが狭い教室で床に座って授業を受けていましたが、スタートしてすでに4カ月が経っていたこともあって皆さんの表情に自信があふれているようでした。いくつかの質疑応答の中で、現地の女性から日本の若い母親に質問があり、互いに子育てと家事の両立など、悩みを共感し合っていました。

 
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 アムライド村でノクシカタを縫う女性達と


 アムライド訪問の昨日も日中は40度を超える暑さでしたが、この日も朝すでに37度ある中を、全員リキ車でコナバリバザールに買物に出かけました。衣料店や生鮮野菜や肉魚市場を見学。その種類の豊富さに皆さん驚いていました。


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 出来上がったサロワカミスを着てお出かけ


独立記念忠霊塔(シャバール)に出かけました。車から降りるなり全員口をそろえて「暑い!」と叫んでいました。車に付いている温度計を見ると外気は41度を表示していました。それでも猛暑の中、説明を受けながら見て回りました。

夕方エンゼルホームに帰ってくると、子供たちが運動会の準備を終えて私たちを待ち受けていました。休むまもなく早速にグランドに移動して、4チームに分かれて8種目に滝のような汗を流しました。最初は見学していた84歳の参加者は、二人三脚やボール送り、そして徒競争に参加。その健脚ぶりに子供たちや研修生から拍手を浴びていました。これだけ運動したにもかかわらず、暗くなるまでバレーボールやバドミントンを子供たちと競い合いました。今回のメンバーは本当に疲れ知らずの人ばかりです。
 

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棒取りゲームでは大人も子供も本気になりました


現地を離れる日の前日は、朝からダッカに出かけました。国会議事堂を皮切りに、下町にある古い城塞遺跡を見学。また車窓から首相官邸や赤軍のハイジャク事件のあった旧ダッカ空港、ダッカ大学などを見て回りました。この後、女性陣待望のショッピングタイム。

 この日の夜、ホールで「お別れ会」が行われました。子供たちの歌や踊りに手拍子を入れながら見入っていた参加者の皆さんは、子供たちの出し物の後、ステージに上り滞在の感想とお別れの挨拶を行い、こちらに来てから練習した歌を3曲披露しましたが、最後の1曲は、ステージで子供たちと一緒に「ひとつ」を大合唱しました。事前に歌詞の意味を説明し、ベンガル語で書かれた歌詞を持って子供たちは大きな声で歌っていました。日本の参加者も歌いながら胸に熱いものを感じていました。

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 お別れ会では息のあったハーモニーを披露

 本当にあっという間に感じられたバングラデシュでの滞在でしたが、皆さん口々に「帰りたくない」ともらすほど、今回は連日エンゼルホームの子供たちと交流を深め合いました。貧しい中でも懸命に生きるバングラデシュの人々との出会いに新鮮な感動を覚え、自らの生き方を見つめるきっかけとなった今回のスタディツアーでした。
                                    

                                      (レポート:浅野 博之)

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