「つなみ職業訓練センター開校」スリランカスタディツアー
スリランカ・スタディーツアー
2007年1月21日〜29日
2004年12月26日のインド洋沖地震による津波発生でスリランカでは45,000人が亡くなるという痛ましい被害が生まれました。
本協会では伊丹在住のスリランカ人僧侶、ニャーナランカーラ師の支援要請を受け、街頭募金、スリランカの子供たちが描いた絵の絵画展などの支援活動を展開。スリランカでは津波により多くの人たちが職を失いました。そうした人たちに技術を身につけて就職に役立ててほしいとの願いからスリランカ南部のゴールに職業訓練センターを建設しました。
完成した「つなみ職業訓練センター」
ここではコンピューター、洋裁、宝石貴金属の加工などの訓練を行います。そのセンターは「つなみ職業訓練センター」と名づけられ、2007年1月27日、スリランカのラトナシリ・ウィックラマナヤカ首相を始めとして文化大臣、地元国会議員、そして本協会から東村代表参列の下、竣工式が行われました。
日本から8名が訪問
東村代表はスピーチの中で、1951年のサンフランシスコ対日講和会議の席で当時のスリランカ外務大臣(後の大統領)が「憎しみは憎しみによって止むことはなく、愛によって止む」とスピーチして対日賠償請求を放棄した同国の慈悲と見識の高さに称賛と感謝を述べ、「世界平和は愛によって実現できると確信します」と結びました。ウィックラマナヤカ首相は同代表のスピーチに共感を表明しつつ、「政府と仏教と村が協力すれば良い社会が作られるでしょう」と語られました。
左よりニャーナーランカーラ師・東村本協会代表・
ラトナシリ・ウィックラマナヤカ首相
その意味するところは、翌日の日曜学校見学で明らかになりました。その学校は村のお寺が中心となって運営しており、そこでは4歳の幼児から、慈悲と愛、そして仏教の道徳を学んでいるのです。案内してくださったガイドさんによると、罪を犯して捕まっている人の多くは、少年時代にこの日曜学校に参加できなかった人たちだというのです。
日曜学校の様子
今回のスタディーツアーではスリランカにある7箇所の世界文化遺産、自然遺産のいくつかを見学しましたが、自然の美しさ、仏教美術、シーギリヤの古代都市遺跡が示すように文明の高さを知る素晴らしい経験、そしてスリランカの人たちの優しさを知る有意義なツアーでした。
7つある世界遺産の1つ「シギリア」
象の孤児院