バングラデシュ・ワークキャンプレポート 2006.8.19〜30
エンゼルホーム到着
8月19日に関西空港を出発した参加者たちはエンゼルホームの子どもたちから花束と笑顔で迎えられました。歓迎会ではバングラデシュの歌や踊りが披露され、そのあとクイズやゲームなどで楽しく交流しました。
トイレ作り作業がスタート
エンゼルホームのあるコナバリ村から約30分車を走らせたところにあるベグム・ソフィア・モデル中学校が、今回のワークキャンプでトイレを設置するところです。天候も曇り気味でそれほど暑くない中を男性陣は穴掘りを、女性陣はトイレの建物の基礎工事をエンゼルホームの子供たちやハビブ先生に手伝ってもらいながら工事を進めて行きました。
マザーテレサの施設訪問
ダッカにあるマザーテレサの施設に行きました。シスターの優しそうな笑顔に迎えられて案内していただきました。この施設では病気をしたり、路上で倒れて困っている人を連れてきてケアしています。
参加者たちが粉ミルクを50箱寄付するとバングラデシュ人のシスターは「若い日本の学生さんがこうしてここに来て、そのお金を他に使うことも出来たのに粉ミルクを寄付する行為は決して小さいことではありませんよ。あなたたちの行為も私たちの活動も海でいうと一滴の水でしかないけれど、その一滴の水が集まって海はいつも満たされているのです」という心に残るお話をして下さいました。
YURIKOエンゼルスクール授業参加
YURIKOエンゼルスクールを訪問し、参加者たちが一日先生となって授業をしました。一人1クラスを担当することになっていたので、それぞれ前日から準備をしていました。折り紙でかぶとや紙飛行機、しゅりけんの作り方を教えたり、歌やゲームをしたり、各クラスとても盛り上がっていました。授業をするまでは、みんなとても緊張していましたが、かわいい子供たちと楽しく授業ができてとても喜んでいました。
新しい学校校舎の前で
カパシアでトケ・サラジュバラ女子中学の新校舎完成の竣工式が行われました。この学校は、エンゼル協会の若いメンバーたちがチャリティイベントなどで資金を集めて校舎を寄附し、このたび完成を祝う竣工式に出席することができました。校長先生はじめ関係者や生徒たちが、新校舎になり勉強できる環境が改善されたことに大変感謝されていました。
その後、本協会の奨学金をもらっている学生の家を訪問しました。
HIROSHIMA DAY
平和の大切さと原爆の恐ろしさをテーマにした「広島DAY」という弁論大会がエンゼルホームの講堂で行われました。バングラデシュの中学生らがそれぞれにすばらしい内容のスピーチを行い、自国で起こった原爆投下という歴史的悲劇に対してあまり関心を持っていなかった日本の参加者たちは改めて平和の大切さを感じたようでした。
ついにトイレが完成!
ついにワーク最終日に立派なトイレが完成し、記念にサインを入れてきました。毎回エンゼルホームの子どもたちも手伝ってくれ、皆で協力してすてきなトイレを作る事ができました。完成後、学校の校長先生初め生徒たちが教室に集まって私たちに感謝の言葉と喜びを伝えてくれました。特に校長先生は日本の若い皆さんが自分たちのために泥だらけになって苦労してトイレを作ってくれたと言って、本当に喜んでおられました。
文化交流会
バングラ滞在最後の夜は文化交流会を行いました。参加者らは「赤ずきんちゃん」の紙芝居とウルトラ○×クイズ、そして日本のうたを歌いました。特に森山直太朗の「さくら」を歌っているときに、この10日間のいろんな思い出がこみ上げてきたのか皆の目に涙が光っていました。
皆さんがバングラデシュで過ごした10日間はきっと、ずっと温かい思い出として生き続けることでしょう。
<参加者の感想〜思い出ノートより>
バングラデシュに来てホントよかった!!!これが今の気持ちです。この旅ではトイレ作りを中心としていろんな経験をさせてもらって、いろいろ考えて、とても勉強になりました。
今後の人生で大きな変化はないかもしれないけど、小さくてもプラスの変化を起こせるような気がします。バングラの人達はとても純粋で真っすぐで、優しくて、幸せをいっぱいもらって心がほっこりしました。この幸せを私も誰かに与えられるような人になれたらいいなと思います。エンゼルの子ども達も今まで以上に真っすぐキラキラした人になるよう日本から見守ってます。
この旅に参加できてホントに幸せで、大満足です。私ももっともっと大きく成長してまた、バングラに戻ってきたいです!!!ありがとうございました。ドンノバ バイバイ(K.Y)
今回初めての海外で最初からすごく緊張していました。バングラデシュのことは親からいろいろ聞かされていて「まさかそんなにひどくないやろ!!」と思っていましたが、本当にとても貧しい国だったのでびっくりしました。街全体が日本のホームレスに近い状態で、その中でバングラの人は一生懸命に生き抜いていました。日本はあんなにも豊かなのに死にたいと思っている人がたくさんいる、しかし、バングラの人はその逆でとても貧しいのに死にたいと思っている人がほとんどいないのでびっくりしました。バングラの人はとてもエネルギッシュでどうしてあそこまで一生懸命がんばれるのかとても不思議でしたが、ここに来てその理由がだんだんわかってきたように思えます。
あとこのワークキャンプのおかげで自分の価値観の革命が起こりました。このワークキャンプに参加したので、僕のこれからの人生が大きく変わると思います。本当にありがとうございました。(M.F)